小出 ナオキ
Photo by Yuki Ando
小出 ナオキこいで なおき
1968年愛知県生まれ。1992年に東京造形大学造形学部美術学科を卒業し、現在は千葉県を拠点に制作活動を行っている。
活動初期には母親の他界や、自身と恋人、結婚式、新居、子供の誕生など、小出の個人史ともいえる生活の転機をテーマにFRPや木などを素材とした立体、写真作品を発表。2010年滋賀県立陶芸の森での滞在制作より、セラミックでの作品制作を開始。自身「(陶芸の)焼成という区切りの時間が、自分の気持ちのタイミングと一番合う」と語るように、現在まで継続する手法となっており、近年は他者の存在や目を気にせず、自分の心の表れを正直に表現。思考のバイアスを超え、物理的な負荷から生まれた、ありそうでない小出の壮大で楽しい作品世界はどこかクスッと笑ってしまうような不可思議な魅力にあふれている。