松田 修
撮影:皆藤 将
松田 修まつだ おさむ
1979年 兵庫県出身、東京都在住
2009年 東京藝術大学 大学院 美術研究科修了
松田修は映像や立体、ドローイングなどさまざまなメディアを用いた表現で、社会に潜む問題や現象、風俗をモチーフにして「生」や「死」といった普遍的なテーマに取り組んでいる。ひきこもりやニートといった、ときには世間から否定的な眼差しを向けられる存在や、繰り返し再生されるゲーム内での戦いや死、そのようなヴァーチャルな世界での生命観なども松田の作品の重要な要素となっている。近年の活動では、コロナ禍における貧困層の現実など、自身の生い立ちや経験をふまえた、当事者意識に基づく作品を多数発表。その一環として、初の単著となる「尼人」を出版した。