鈴木 将弘
photo: Michel_GUERRERO
鈴木 将弘すずき まさひろ
1985年 東京都出身、フランス在住
2015年 エクサン=プロバンス高等芸術学校 ファインアート修士課程修了
「風土と身体の動き」との関係性を問いながら、各地でサイトスペシフィックな作品を制作。風土性を持つ人間の創作活動を自然現象の一つとして捉え、「アントロポイエシス・メゾロジック(Anthropoïésis mésologique)」と称し、直感と論理のフィードバックで思考を巡らす。その試行錯誤する過程自体を作品の本質と見なし、彫刻、文章、パフォーマンス映像はその痕跡であり、それぞれが補完し合うことで一つの作品が成り立つ。
「個人のものさし(エージェンシー)」「異文化ノマド」「土着の言語、生態系、素材」に注目し、昔と現代の技術を駆使し道具を作りながら制作を進める。創作行為に神話や儀式の類似性を感じ、モノや動作は機能性、記号性、歴史性を見出した瞬間に具体になると考え、現在、アフォーダンスについて関心を抱いている。