周 逸喬
周 逸喬しゅう いっきょう
1995年 中国出身、京都府在住
2024年 京都市立芸術大学院博士課程漆工専攻修了
異なる文化に根差した特殊なフィギュアを繰り返し表現することによって、生活の中にある断片的な文化現象の面白さと矛盾を表現できる作品を目指しています。近年では「蘭花指」や「牡丹」という記号を漆、平面絵画、バルーンなど、色んな素材で作品を制作しています。
たとえば「蘭花指」という中国のモチーフでは、手のジェスチャーとして、当初性別によって定義されていなかったが、長い文化の変遷の中に、仏陀の印相から女性性の象徴となりました。私はこのジェスチャーに身体の制約から性別の束縛を切り離すことを感じて、「蘭花指」というシンボルを通じて、特に特定の文化的背景に深く根付いた性別の矛盾を伝えようと努力します。