２０２３年、鴨川で桜が咲くころにはじまった、あつめやさん。あつめやさんは、だれかにとっては、いつも通りだったりすることをあつめている。
たまにつくる料理のレシピ、散歩道、メガネの掛け方、この日に腰を痛めたとか、その人だったり、人生だとか生活、まちをつくっているちいさくておおきなもの。あつめて、新聞とか占いとかをやってみたり、いろんな方法でべつの人に伝えてみる。その中からはじめて生きているってことが確かめられたり、だれかの記憶が伝わっていくと思っている。
六甲でこれからあつめるものたちは、この文章を書いている今も、もしかしたらずっと前からちゃんとどこかに、そこに、ある。