アーティスト

ナウィン・ラワンチャイクン

《赤倉の学堂》2015年、大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ、新潟県十日町エリア(赤倉村)
撮影:Navin Production

《リトル・インディアへの道》2016年、インディアン・ヘリテージ・センター、シンガポール
撮影:Navin Production

《かつての国境で》(2023年~2024年)、タイランド・ビエンナーレ チェンライ
ゴールデン・トライアングル、チェンライ市、タイ
撮影:Navin Production

撮影:Navin Production

ナウィン・ラワンチャイクン

1971年 タイ王国 チェンマイ出身、チェンマイ・福岡在住
1994年 チェンマイ大学卒業

インド系タイ人のアーティストであるナウィン・ラワンチャイクンは、かつてインド領だったパンジャーブ地方を出自とする祖先を持ち、タイ北部チェンマイに生まれ育った。日本人女性と結婚後、日本に家庭を築き、タイと日本を拠点に置きながら、多様な民族が暮らすコミュニティの歴史などをテーマにした作品を数多く手がけている。その活動は、異なる土地に生きる市井の人々の人生や暮らしを記録する旅のようでもある。
さまざまなメディアで表現される作品には、コミュニティの人々の物語を映画看板のように描いた絵画や、訪れた土地での体験と人々との交流に私的な記憶を結びつけた手紙などがある。それらには、過疎化などの社会問題の提示にとどまらず、それぞれの家族に対する愛情や時代と共に失われていくものへの愛惜が反映されている。
30年にわたり、「ナウィンプロダクション」のチームとともに手掛けた作品は、国内外の主要な美術機関の評価を受け、収集されている。いまも、美術館での展覧会や国際芸術祭へ参加しながら、社会の変化を反映したコミュニティ・プロジェクトを続けている。

主な展覧会歴

2024年
「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」、越後妻有地域(新潟県十日町市、津南町)
2023年
個展「guest room 008 Places of Rebirth 新生の地」、北九州市立美術館(北九州市)
2022年
第59回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展、スウォッチパビリオン(イタリア)

主な受賞歴

2010年
シラパートーン賞(視覚芸術部門)、タイ王国文化省
鑑賞パスポートの購入はこちらから